室内をネズミが移動している【壁際と家具の隙間を通行】電気配線への被害を防ぐ5つの対策法
【疑問】
室内のどこをネズミは移動しているの?
【結論】
壁際と家具の隙間を通り、配管や配線に沿って上下階を移動しています。
ただし、部屋の中央部分はほとんど通行しないため、壁際を重点的に対策すれば効果的です。
室内のどこをネズミは移動しているの?
【結論】
壁際と家具の隙間を通り、配管や配線に沿って上下階を移動しています。
ただし、部屋の中央部分はほとんど通行しないため、壁際を重点的に対策すれば効果的です。
【この記事に書かれてあること】
深夜になると「こそこそ」という不気味な音が。- 室内でのネズミの移動経路は壁際と家具の隙間が中心
- 足跡や糞の痕跡から通行ルートを特定可能
- 電気配線周りは漏電火災のリスクが高い
- 金属メッシュと専用カバーで移動経路を完全封鎖
- 天井裏と床下収納は重点的な対策が必要
台所から居間へ、階段を上がって2階へと、まるで我が物顔で室内を移動するネズミたち。
いったいどこを通って移動しているのか気になりますよね。
実は壁際や家具の隙間が「密かな通路」になっているんです。
住まいの中で繋がっている通路を特定して対策をしないと、配線をかじられて最悪の場合は火災につながる危険も。
ネズミたちの移動経路を見つけ出し、確実に封鎖する方法をお伝えします。
【もくじ】
室内でのネズミの移動経路を解明
- 壁際と家具の隙間を「密かな通路」として利用!
- 食べ物の匂いに誘われ「キッチンまでの最短ルート」を確保
- 家具を壁にぴったりつけるのはNG!移動経路を作ってしまう
壁際と家具の隙間を「密かな通路」として利用!
ネズミは壁に沿って移動する習性があり、家具と壁の隙間を安全な通路として利用しています。「このあたりにネズミがいるはずなのに、どこを通っているのかしら?」と悩んでいる方も多いはず。
実は、ネズミは家の中で決まった経路を通り続ける生き物なのです。
壁際を移動する理由は、ひげを壁に当てながら移動することで安全を確認できるから。
まるで暗闇の中で手すりを頼りに歩く人のように、壁を頼りに素早く移動しているのです。
- 壁際の通路幅は約1.5センチメートルあれば十分
- 家具の裏側は格好の隠れ場所に
- 配線や配管に沿って上下階も移動
- 壁と家具の間は絶好の通り道に
「気づかないうちに通路を作ってあげている」という状態かもしれません。
食べ物の匂いに誘われ「キッチンまでの最短ルート」を確保
ネズミは食べ物の匂いを頼りに最短経路を見つけ出す名手です。台所からただよう香ばしい匂いは、ネズミにとって「ごちそうさまの合図」。
その匂いを目指して、壁際をすばやく移動します。
まるで地図を持っているかのように、食べ物までの近道を記憶しているのです。
「どうしてキッチンばかり狙われるの?」という疑問の答えは簡単。
夜中にコンロの周りや流し台の下を通って、食べ物の匂いがする場所まで直進しているんです。
- 食べ物の匂いは5メートル先まで感知
- 一度覚えた経路は何度も利用
- 台所と巣の間を何往復もする習性
- 匂いの強い場所ほど執着する
「ここに餌がある」と一度覚えると、毎晩のようにぴちゃぴちゃと音を立てながら同じ場所を探しに来るのです。
家具を壁にぴったりつけるのはNG!移動経路を作ってしまう
多くの人が気づかずにやってしまう失敗。それは家具を壁にぴったりとくっつけて配置することです。
「きれいに片付いて見える」と思って家具を壁に密着させると、それはネズミにとって「安全な通路のプレゼント」になってしまいます。
ちょろちょろっと壁伝いに移動できる空間を、私たちが知らず知らずのうちに作り出しているのです。
特に危険なのが次のような場所。
- 食器棚と壁の隙間
- 本棚の背面の空間
- たんすと壁の間
- 冷蔵庫の後ろの通路
- 洗濯機周りの隙間
でも、ネズミにとっては「壁際の専用道路」のよう。
家具と壁の間に10センチメートルほどの空間を作れば、移動経路を遮断できるだけでなく、点検や掃除もしやすくなります。
通行痕から侵入経路を特定する方法
- 足跡と糞の痕跡をたどれば「ネズミの移動経路」が分かる
- 壁と家具の間に新聞紙を置いて「かじり跡」をチェック
- 脂汚れと臭いの痕跡で「頻繁に通る場所」を発見
足跡と糞の痕跡をたどれば「ネズミの移動経路」が分かる
ネズミの移動経路は足跡と糞跡を注意深く観察することで特定できます。ネズミは毎日同じ道を通るため、痕跡が集中する場所を見つけるのがとても大切なんです。
- 足跡は埃のたまった場所で特によく見つかります
- 糞は壁際や家具の隅に集中する傾向が
- 足跡は細長い形の連続として残ります
- 糞は米粒のような大きさで黒っぽい色をしています
複数の痕跡をつなげることで、巣から餌場までの往復経路が浮かび上がってきます。
壁と家具の間に新聞紙を置いて「かじり跡」をチェック
ネズミの通り道を確実に見つけ出すには、新聞紙を使った調査が効果的です。壁と家具の間に新聞紙を立てかけておくと、通過したネズミがギザギザとかじった跡を残すので、移動経路が一目瞭然です。
- 夕方に新聞紙を設置して朝に確認するのがおすすめ
- かじり跡は三角形や四角形の形になります
- 跡が付いた場所はよく使う通路として要注意
- 新聞紙は毎日取り替えることで新鮮な痕跡が分かります
脂汚れと臭いの痕跡で「頻繁に通る場所」を発見
ネズミは体に付いた脂で通り道に黒ずんだ跡を残します。また、独特な臭いも漂わせるため、これらの痕跡を探すことで頻繁に通る場所を見つけられます。
- 黒ずんだ光沢のある跡は体の脂が付着した証拠
- 脂汚れは壁と床の境目に特に付きやすい
- ムッとするアンモニア臭が漂う場所は要注意
- 汚れは数日で濃くなっていくのが特徴です
すばやく対策を取ることが大切です。
移動経路の危険度を比較
- キッチンと居間では「キッチンの方が活動的」に
- 1階と2階でも「餌がある階」が活動的
- 電気配線の近くは「漏電火災のリスク」が高い
キッチンと居間では「キッチンの方が活動的」に
ネズミの活動は食べ物のある場所に集中します。台所と居間を比べると、なんと9割以上がキッチンでの活動なんです。
「どうしてキッチンばかりを行き来するの?」という疑問を持つ方も多いはず。
それは、ネズミの鼻が非常に優れているからです。
食べ物のにおいを感じ取ると、その場所への移動が急激に活発になります。
キッチンには餌となる物が豊富にあります。
- 調理中の食材のかけら
- シンクの生ゴミ
- 食器棚の乾物
- 引き出しの保存食品
- 床に落ちたわずかな食べこぼし
「ここを通れば台所に行ける」というルートとして使われているんです。
居間に長居しないのは、そこに餌がないから。
まるで、おいしい物のある場所とない場所をはっきりと区別しているかのようです。
1階と2階でも「餌がある階」が活動的
ネズミの活動は上下階でも大きな差が出ます。食べ物の保管場所がある階に、活動が集中してしまうのです。
例えば、1階にキッチンがある家では、1階での活動が圧倒的に多くなります。
実に活動量の8割が1階に集中。
2階は主に休息場所として使われるだけです。
- 1階:食事、水分補給、巣材集め
- 2階:休憩、子育て、避難場所
「どうして2階まで上がってくるの?」と不思議に思う方もいますが、これは安全な場所を確保する本能なのです。
電気配線の近くは「漏電火災のリスク」が高い
配線周りはネズミにとって格好の通り道となり、深刻な被害が起きやすい場所です。配線に沿って移動する理由は単純です。
まるで地図の道路のように、壁の中を縦横無尽に走る配線が、移動の目印になるからです。
しかも、配線を覆う被覆は歯の伸びすぎを防ぐために格好の素材。
ネズミは本能的に硬い物をかじるため、配線を見つけると必ずといっていいほど齧ってしまいます。
- 配線被覆が剥がれて導線が露出
- 配線同士が接触して発熱
- 被覆の隙間から湿気が入り込む
- ショートによる火花が発生
「ネズミくらいで大丈夫」は禁物です。
配線周りの点検は特に念入りに行う必要があります。
5つの効果的な移動経路の封鎖方法
- 壁際に10センチの「死角のない空間」を作る!
- 家具の下に「目の細かい金属メッシュ」を敷く
- 配管周りは「専用カバー」で完全防御
- 床下収納は「使用しない」という選択も有効
- 天井裏への「進入防止プレート」を設置
壁際に10センチの「死角のない空間」を作る!
壁際の空間を開けておくことで、ネズミの移動を防ぐことができます。「どうせ隙間なんだから、物を置いてもいいかな」と考えがちですが、それが大きな間違いなんです。
壁と家具の間に物を置くと、ネズミにとって絶好の隠れ場所になってしまいます。
まるで地下鉄の線路のように、ネズミは壁伝いにすいすいと移動していくのです。
特に危険なのが段ボールです。
「とりあえず壁際に置いておこう」と安易に考えると、あっという間にネズミの巣になってしまいます。
ネズミにとって段ボールは食べ物であり、巣材であり、隠れ家なのです。
では具体的にどうすればよいのでしょうか。
- 壁から家具を10センチ以上離して設置する
- 壁際には物を一切置かない
- 配線類は壁から浮かして固定する
- 掃除機をかけやすい空間を確保する
「あれ、壁際にネズミのフンがある」という発見も、すぐにできるようになるというわけです。
家具の下に「目の細かい金属メッシュ」を敷く
家具の下は、ネズミが好んで通る場所です。足音がぱたぱたと聞こえるのに、「どこを走っているんだろう?」と首をかしげることもありますよね。
実は家具の下は、ネズミにとって安全な移動ルートになっているんです。
食器棚や本棚、ソファの下は天井があるので、鳥などの天敵から身を守ることができます。
そこで効果的なのが、金属メッシュを敷く方法です。
目の細かい金属メッシュを家具の下に敷くと、ネズミが通れなくなります。
- 網目の大きさは5ミリメートル以下にする
- 四隅をテープで固定して浮き上がりを防ぐ
- メッシュの端は壁際まで広げる
- 定期的に掃除して汚れを取り除く
「家具の下を通れない」と分かると、ネズミは別の場所を探して移動するようになり、最終的には家から離れていくのです。
配管周りは「専用カバー」で完全防御
配管周りの隙間は、ネズミが上下階を行き来する重要な通路になっています。特に台所や洗面所、浴室などの水回りの配管は要注意です。
配管の周りには必ず隙間があり、ここを通ってネズミがすいすいと移動しているんです。
「えっ、あんな小さな隙間を?」と思うかもしれませんが、ネズミは体を縮めて直径1.5センチメートルの穴さえ通り抜けることができます。
そこで効果的なのが専用のカバーです。
配管の周りを覆うように取り付けることで、ネズミの移動を防ぐことができます。
- 金属製の半割れ円筒型カバーを使用
- 配管と壁の隙間もしっかり塞ぐ
- 取り付け部分の隙間をなくす
- 複数の配管が集まる場所も忘れずに
「もう配管を通れない」と分かると、ネズミは新しい移動ルートを探すことを諦めるのです。
床下収納は「使用しない」という選択も有効
床下収納は便利な収納スペースですが、ネズミにとっても格好の隠れ家になってしまいます。「せっかくのスペースを活用しない手はない」と思いがちですが、ここを封鎖することで大きな効果が期待できます。
床下収納の中は暗くて静かで、ネズミにとって理想的な環境なんです。
しかも、収納している段ボールや布団は巣材として最適です。
「なんだか生活音がする」と思ったら、すでにネズミが住み着いているかもしれません。
床下収納を使用しないことで、次のような効果が期待できます。
- ネズミの隠れ家をなくせる
- 巣材になる物がなくなる
- 移動経路を断ち切れる
- 床下の状態を把握しやすい
天井裏への「進入防止プレート」を設置
天井裏は、ネズミが最も好む場所の一つです。「上の階で走り回る音がする」と思ったら、実は天井裏かもしれません。
ここを完全に封鎖することで、被害を大きく減らすことが可能です。
天井裏への侵入を防ぐには、進入防止プレートの設置が効果的です。
これは、配線や配管が通る穴の周りに取り付ける金属製の板のことです。
まるで城の門のように、ネズミの侵入を防いでくれます。
- 配線や配管が通る穴を完全に覆う
- プレートの端は壁にしっかり固定
- 金属製で噛み切れない素材を使用
- 複数の穴が近い場合は一枚の大きなプレートで覆う
進入防止プレートで完全に封鎖することが、安全な対策というわけです。
室内での移動を防ぐ際の注意点
- 賃貸住宅では「壁に穴を開けない」工夫が必要
- 小さな子供やペットへの「安全性」を確保
- マンションは「上下階への影響」も考慮
賃貸住宅では「壁に穴を開けない」工夫が必要
賃貸住宅では壁や床に穴を開けられないため、工夫が必要です。「修繕費用を請求されたらどうしよう…」と心配になりますよね。
でも大丈夫です。
以下の方法なら壁を傷つけずに対策できます。
- すき間テープを使って壁と家具の間を埋める
- 網戸用の細かい網を両面テープで貼り付ける
- 金属製の重しで壁際に置いて隙間を作らない
- すのこを立てかけて通路を遮断する
- 家具を壁から少し離して置き、すき間をふさぐ
「引っ越し時の修繕費用が心配」という方も、安心して対策を進められます。
小さな子供やペットへの「安全性」を確保
子供やペットがいる家庭では安全性が最優先です。移動経路を塞ぐ材料が危険にならないよう気をつけましょう。
以下のポイントを意識して対策を行います。
- とがった部分のない素材を選ぶ
- 誤って飲み込んでも無害な材料を使用する
- 小さな部品は使わない
- 転倒の危険がない設置方法を選ぶ
- 化学物質を含まない天然素材を使う
マンションは「上下階への影響」も考慮
マンションでは隣接する部屋への配慮が欠かせません。壁や床を伝わってネズミが移動するため、上下階や隣室への影響も考える必要があるんです。
「自分の部屋だけ対策すればいい」と思っていませんか?
- 配管周りは音が響きやすいので丁寧に対策
- 床下収納は上下階との共有部分になるので注意
- 壁の中の配線は建物全体に関わるので慎重に
- ベランダの排水溝は複数階で繋がっているため要注意